路頭に迷って、美味しくすごそ

アジア料理とビールとハイボールが好きな、22歳女の記録。美味しい小説やエッセーも大好き。

行きつけのファミレス。(朝ファミ編)

梅雨のくせに気持ちいい位晴れ続き。

行きつけのファミレスが欲しい今日。

でも1つじゃなくて2つか3つ。

ファミレスの常連なんて、ちょっと惨めに思えてしまうから。

「他に居酒屋とかあるのに」「友達いないのかしら」

あながち間違いでは無いけれど、そういう人に見られるのは癪だ。

そういうわけで2つか3つ、行きつけのファミレスが欲しい今日。

 

例えば朝、早起きして寝ぼけ眼で早朝のファミレスへ行く。数少ないモーニングメニューから、適当に、一番お腹に入りそうなものを選ぶ。

新聞を読むわけでも、メールチェックをするわけでもなく、ただドリンクバーで機械にコーヒーを入れさせ、席で朝食を待つ。

レースのあしらわれた制服姿の店員が、「お待たせ致しました」と言って、トレーに乗せて朝食を運んでくる。

「けっこう、けっこう。今日は時間ならたっぷりあるんだ」

と胸の中で返事をしつつ、首をかしげるように頷く。

皿のベーコンはやけに硬く、スクランブルエッグはやけに水っぽい。

それでも時計を見て、ほうっ、と背中をソファにもたれさせる。

いつもならようやく起きている時間に、既に着替えを済ませて朝食、しかもいつもよりうんと広い部屋で。

なんて優雅なもんだろう。

 

モーニングセット約600円。

それで朝の優雅を買えちゃうんだぜ。

全て今はまだ妄想であるが、(というのも本当に早起きが苦手)

そんなわけで、行きつけのファミレスが欲しい今日なわけである。