どかんと食べたい、手羽中は2種類で
鶏肉が好き。胸も腿も、レバーも。
大根おろしとのみぞれ煮、里芋や人参と煮物、照り焼きだって、カツだって、コショウと野菜のクズでグリルだって、シンプルに焼き鳥串なんて、もうフォーリンラブ。
でも一番、スーパーで見かけてきゅんとするのは、いつだって、手羽だ。
これまでは、手羽元を食べることが多かった。理由は至って明白で、母親が選ぶのが手羽元だったからだ。だが最近、自分で料理するようになって、手羽は手羽元だけではないのだと知った。
手羽先は、居酒屋で食べる機会が多かったので、なんとなく見慣れていたのだが、そんな中、手羽中を見たときに驚いた。
ーこんなスレンダーな手羽があったのか。
約ひと月前である。それまでどれだけ無知だったかという話であるが、それは置いておいて、なんだかショックを受けた私は、それ以来、週に600g以上の手羽中を買って、調理している。
これでもダイエット中のため、先週は魚焼き機で、余分な油を落としつつグリルにしたのだが、やはり、鶏肉好きとしては欠かせない調理法がある。
そう、
「唐揚げ」
である。
今回は約300gの手羽中があったため、王道の唐揚げを2種類作った。
1つはシンプルに「塩レモン」、もう1つは「甘辛」である。
○材料○
(揚げるまでの工程は同じである)
手羽中
塩コショウ(黒胡椒もあると良い)
小麦粉、または片栗粉、またはブレンド(お好みで)
揚げ油
ー以下揚げた後に必要なものー
[塩レモン]
カットレモン(レモン汁を使う場合、肉がべちょべちょになるのを防ぐため、大根おろしや鰹節などに含ませてタレにすると良い)
[甘辛](大体4人前)
醤油 大さじ2
本みりん 大さじ2
三温糖(砂糖) 小さじ1
すりおろしにんにく 1センチ弱
すりおろし生姜 1センチ弱
○作り方○
1)手羽中は、骨の横あたりに切り込みを入れておく。と、火の通りが良くなる。
2)軽く酒をまぶして、臭みを取ると同時に肉を柔らかくする。
3)2を10分ほどおいたら、塩胡椒をして、片栗粉(または小麦粉)を適量まぶす。
4)油を温める。箸を鍋の底につけて、箸に泡が勢いよくまとわりついてきたら、3の肉を揚げていく。
5)大体6分くらい。(揚げている最中は、肉の外側だけ焦げてしまわないように鍋をそっとかき混ぜていると良い。)肉の周りの油がおとなしくなってきたら、網にあげる。
6)油を切ってから、[塩レモン]はそのまま皿に盛り付けて、レモンをかけて。[甘辛]はタレの材料を全て合わせて、揚げたての肉をそのタレにくぐらせる。これを盛りつければ、ばっちり完成!
山盛りの手羽中を、たらふく目にすれば、もう、その日は完全に幸せ。
こんなものを食べていると、ついつい無言になる。
手羽中唐揚げは、この世の平和的正義である。